最初から「2期4年」の任期が決まっていた。

 三浦氏の新館長就任については、京都市や音芸財団の内部で特段の議論もなく、令和元年12月18日に正式決定していた。そして、その時点で、三浦氏の任期を「2期4年間」とすることが合意されていた。

 音芸財団の規定では、ロームシアター京都の館長職の任期は「1期2年間」とされており、表向きには「再任は可能」と説明していたが、実際には「再任ありき」だったのである。
 なぜ京都市は、館長としての実績が何もない段階で、三浦氏に「2期4年間」の任期を約束していたのか。

ロームシアター京都館長問題|情報公開でわかったこと。

ロームシアター京都の新館長に就任することが発表されていた演出家の三浦基氏に、元劇団員に対するパワハラ・不当解雇問題が浮上し、館長就任が来年4月まで延期された。私たち弁護士有志は、三浦氏が選任された経緯やパワハラ問題への対応等について、京都市等に対して公文書公開請求を行った。その結果わかったことを、ここに公開する。