館長プロデュース事業に「地点」を使うことを前提としていた。

 令和元年12月17日、京都市と音芸財団、三浦氏の三者の協議において、三浦氏の新館長就任が決定した。

 その席で三浦氏は、「館長プロデュース事業」に、自らが主宰する劇団「地点」のメンバーを起用することを明言していた。

 つまり、「館長プロデュース事業」を企画できる立場にある三浦氏が、その立場を利用して自身の劇団に利益をもたらすことができることになる。

 三浦氏には、館長職の報酬に加え、館長プロデュース事業の企画料、そして、自らの劇団に出演料等の収入が入ることになっていたのである

ロームシアター京都館長問題|情報公開でわかったこと。

ロームシアター京都の新館長に就任することが発表されていた演出家の三浦基氏に、元劇団員に対するパワハラ・不当解雇問題が浮上し、館長就任が来年4月まで延期された。私たち弁護士有志は、三浦氏が選任された経緯やパワハラ問題への対応等について、京都市等に対して公文書公開請求を行った。その結果わかったことを、ここに公開する。